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1Q84の3巻を読み終わったので感想を [本・雑誌]

 「1Q84 BOOK 3」は本を買ってからその本自体の厚さのせいでいまいち読む気にならなかったのですけれども、数日前に気合いを入れて読むか、と一念発起して全部読みました。そのため今回はその感想を書きたいと思います(ちなみに私自身小説をあまり読まないので文学的な話は一切できません)。

 作品自体は、ぐいぐいと読み進められる力があって、物語自体は整理されていて非常に読みやすい作品でするすると楽しく読み進めることができて、多分今までの村上春樹の小説の中でも読み易い部類に入りますね。

 しかし作品自体ちょっと3人の話が分けられていて、それが同時進行で進み、その人物たちが非常に近いところにいて見ている目標も似たり寄ったりで、しかも3人が共通した同じ出来事を見ているということが多いので、非常に冗長だなぁと感じるのは否めないなぁ、現に物語が1,2巻に比べて大して前に進行していなくて、1,2巻で残しておいたいくつかの大きな伏線を回収してその後4巻のための伏線を作って終わったという感じです。

 あと個人的にものすごく違和感持ったのが、1984年(厳密にいうと1Q84年だが)という設定なのに、話の描写が現代的というか1990年代以降みたいなぁと、まあ確かに所々登場人物が当時のニュースを読んだり、カラオケで当時のヒットしている歌手を歌って、今1984年なんですよーとなんかとってつけたようなアピールしているけどさ、なんだろうこのアピールどうなのかなぁと気もするし、最後の方になると、とある登場人物がペットボトルに入ったお茶を飲む描写(466ページ)があるんだけれど(これが重箱の隅といわれるのは承知しているんだけれど)、ペットボトルが世の中で一般的になるのって90年代に入ってからだと思うんだけど、ちょっと気になって調べてみたら伊藤園が缶入りのお茶出したのって1985年で、明らかに世の中にまだないものが出ていて、これってどうなのかなぁ。個人的にはこの部分読んだときに、えっ今って設定上1984年だよねと少し確認して作品自体少し興ざめしてしまった、村上春樹にとって1984年が舞台というのはあんまり重要でないことなのかぁ(極端なこというとジョージオーウェルの1984の題材さえとれればOKという節があるようなのも感じるなぁ)。もしくは前回の作品からあまり時間がなかったので調べる時間がなかったのかなぁ。

 うーんでもまぁ読みやすさという意味からしては、これだけ読みやすくておもしろい小説ってなかなかなくて、現に読み始めてから600ページもあったのにあっという間に読み終わって本当にあっという間だったのだけれど、また話が整理されていてわかりやすいというのもあるのかもしれませんけれど、何度も読み返したいとは不思議と思えなくて(4巻が発売されて今までを振り返りたいと思うことはあるかもしれないが)、まあおもしろい小説を読みたいという人にはおすすめではないでしょうか(でも新しく読み始める人には1,2巻を読む必要があって1,2巻って3巻よりも読みにくかったんだよな、そういう意味からしてちょっと作り方を間違えたのじゃないかなって気がする)。



タグ:村上春樹 1Q84
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